【課題の分離】対人関係の悩みを解決する無敵の思考法

2019年10月14日

綾人
こんにちは。綾人(@xjustchillingx)です。



突然ですが、『課題の分離』って知っていますか?
アドラー心理学をご存知の方なら聞いたことのあるフレーズだと思います。


この『課題の分離』は一言で表すと『対人関係の悩みのほとんどを解決出来る最強の思考法』です。
特に職場での人間関係に悩んでいる、学校や家庭での人間関係に悩んでいる、人に縛られたくない、もっと自由に生きたいと考えている方には打って付けです。


アドラー心理学をご存知ない方や、知ってるけど詳しくは良く分かんないという方にも分かりやすいようにまとめてみましたので、是非最後までご覧ください。

課題の分離とは

課題の分離』とは、大きく分けて以下の2つから成り立っています。

課題の分離

  • その選択によって最終的な結果を引き受けるのは自分か他者かを分離する。
  • 他者の課題には踏み込まないと同時に、自分の課題に他者を踏み込ませない。


ここで出てくる「課題」というキーワードですが、人生において発生するありとあらゆる選択肢やタスクだと考えてください。


では続いて、課題の分離が対人関係の悩みを解消するのに何故効果的なのか理由について解説していきます。

課題の分離が必要な理由

課題の分離が必要な理由は以下の2つです。

課題の分離が必要な理由

  • 対人関係のトラブルを引き起こさないこと
  • 承認欲求から解放されること


対人関係のトラブルを引き起こさないこと

まずは『対人関係のトラブルを引き起こさないこと』を紹介していきたいと思います。


日本でもベストセラーとなったアドラー心理学を紹介した本『嫌われる勇気』には次のような記述があります。

およそあらゆる対人関係のトラブルは、他社の課題に土足で踏み込むこと――あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること――によって引き起こされます。

出典: 『嫌われる勇気(ダイヤモンド社)』


これについては実際にあったボクのエンジニアのある新人の男の子君との会話を例に挙げて説明してみたいと思います。

例:ある日の後輩の男の子君との会話

綾人
男の子君、そっちの業務進捗どんな感じ?
後輩の男の子君
今進めているんですけど、分からないところがあって…
綾人
どんなことが分からないの?
後輩の男の子君
ここの仕様なんですけど…
綾人
確かにこれだと分かりにくいね。これは誰からの指示?
後輩の男の子君
○○部長です。
綾人
○○部長には聞いてみた?
後輩の男の子君
聞いてみたんですけど、まだ変更する可能性があるからと言われて…
綾人
じゃあ男の子君が悩んでも仕方ないよね?他に進められることは?
後輩の男の子君
あるんですけど、でも今これやらないとスケジュールが…
綾人
決まっていないことを進めるのは無理じゃないかな?
後輩の男の子君
確かに無理なんですけど、部長からは今日中にやってくれって言われてるので進めておかないと…
綾人
他に出来る事があるなら先にそっちを進めて、全体でスケジュール調整とかは出来ないかな?

後輩の男の子君
ちょっと部長に相談してみます。


結局彼は相談はしたものの、この後も悩み続けて作業が遅れ部長から怒られていました。
ここではどういうポイントで課題の分離を行えたでしょうか。

チェックポイント

  • 答えが出ていない問題を部下に割り振っている上司。・・・①
  • 考えても答えが出ない問題で悩んでいる男の子君。・・・②
  • それでも決まっているスケジュール。・・・③
  • 作業が遅れたことで怒っている上司。・・・④

大きく分けるとこの4つです。


課題の分離として分かり安いのは①、②ですが、これは上司と男の子君のそれぞれが単に悪いという話ではありません。


これを作業を振った上司が悪いという目線だけで見てしまう方は多いと思います。


後輩の視点を基準に順番に説明していきます。


まず男の子君が作業を受ける際に行う課題の分離として、『仕様変更の可能性がある部分の量を確認し、何時までに決まらないと終わらないかの認識を合わせておくこと』をやる必要があります。


単純に作業の分離を行うのであれば、言われたことを聞いて出来るところだけを進め、決まってない部分に関しては上司の責任と割り切ることも出来ますが、それではトラブルの種を自ら植え付けているようなものです。


言った言ってないの言い争いが起きるのがこのパターンです。


課題の分離としてトラブル無くこの状況を切り抜けるには、もっと明確に『責任の所在を事前に明らかにしておく』必要があります。


今回のケースの大きなポイントは『誰が作業内容の決定権を持っているか』になります。
どんなに男の子君が悩んだとしても、提案は出来ますが決定は出来ません。
決まっていない作業内容の決定権を持っている上司である部長です。


つまり、①時点で決まっていない内容については『上司の課題』であるため、仕事を割り振られたときに決まっていない内容と決まっている内容は切り分けて引き受けないといけないのです。


『決まっていない内容を引き受ける = 他者の課題に踏み込むこと』になり、ここで将来的にトラブルが発生するポイントを作ってしまうのです。


当然の話ですが、頭ごなしに無理とか出来ないとかで拒絶してしまうとそれもトラブルの原因になるので、何を引き受けて何を断るのか、そして断る理由が何でどうすれば引き受けることが出来るのかなど相手との認識を合わせる必要があります。


「いいからやれ!」みたいな頭の悪い人間もたまにいますが、つられて感情的になること無く『そのまま進めると最終的に困るのはあなた』である事を優しく教えてあげましょう。


このように最初の段階で課題を分離しておくことで②のような無駄な悩みも発生しないため、作業効率も上がり仕事でも成果を発揮しやすくなります。


③に関しても決まっていない内容が含まれていることを考慮したスケジュールであればバッファは持たせておくべきですし、それが設けられていないのであれば作成した人間の課題です。
ここでいう男の子君が悩むことではありません。


④に関しては最早相手にする必要すらありませんね。


しつこいようであれば、決まっていない内容を進めるためには先に解決すべき課題があり、それが上司のものであることを丁寧に教えてあげましょう。


簡単な流れではありますが、抑えるべきポイントは『物事を引き受ける際にその内容に他人の課題が含まれていないかを確認し分離しておく』ことが大切です。


一度引き受けてしまうと、相手はそれがあなたの課題であると誤認しやすくなってしまうので。
そしてここで課題の分離について大事なことを伝えねばなりません。


それは課題の分離というのはあくまでも『対人関係における入口に立つ行為』であるという事です。


上記の上司と男の子君の関係で言えば、そもそもこの2人は関係性を正すところから始めなければなりません。


上司から男の子君へのような言動を続けていては男の子君の心はどんどん離れていきますし、男の子君から上司への言動も無理だと分かっていることを引き受けることによって、認められたいとか褒められたいと思う見返りを求める気持ちに縛られたものです。


こんな事をしていてはいつまでも距離が縮まる事は無く、そんな関係ではトラブルが無くなることはないでしょう。


課題の分離を繰り返し、お互いの課題が何なのかの認識を都度合わせていくことで健全な人間関係が構築されていくのです。

承認欲求から解放されること

続いて『承認欲求から解放されること』についてです。


先ほどの話で『物事を引き受ける際にその内容に他人の課題が含まれていないかを確認し分離しておく』ことが大切であると伝えました。


ですが、頭では分かっていても簡単には出来ない、という方も少なくないのではないでしょうか。
これは『他者から嫌われたくない』という感情によるものです。


他人から言われたことを言われた通りにやる人生は楽なものです。
ですが、それは自分の人生の課題を他者に押し付けているだけの嘘にまみれた人生です。


自分で取るべき選択を取らず、他者に選択を委ねることで何か不都合があった時も自身の責任では無いと心の安定を図れます。


こんな生き方では本当の自由を得ることは出来ませんよね。


今の世の中、好きなことをやって生きていきたいという方が増えてきており、その魅力的な生き方に感化されることも多いでしょう。


今の世の中はSNSの普及により、他人からの承認がいいねボタンやリツイートの数など数値化して現れる機会が増えていますが、そんな時こそ承認欲求を求めるような生き方をしてはいけないのです。

他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを怖れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。

出典: 『嫌われる勇気(ダイヤモンド社)』


そして、その承認欲求から解放されるための第一歩が『課題の分離』から始まるのです。

まとめ

今の時代の中で自由に生きようと思うと承認欲求に振り回されないことが大切です。


課題の分離』を行うことで自身のやることを明確にし、『他者の課題に介入しないこと、自身の課題に介入させないこと。


そして同時に健全な人間関係を構築することで対人関係のトラブルを減らしていく。
これを行うだけでかなり生きやすくなります。


これに加えて『他者の評価に囚われず、あなたの課題をまっとうする』ことで承認欲求から解放されていきましょう。


そうすることで、本当の自由が手に入ります。
だからこそ、本当の自由は【課題の分離】から始まるのです。


それでは!

嫌われる勇気

作者:岸見 一郎、古賀 史健
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2013/12/12

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