知らなきゃマズい、仕事と労働は別物という話

2019年10月19日

綾人
こんにちは。綾人(@xjustchillingx)です。

ボクは役者をやったり、某アミューズメント企業で日本一の売上実績を出したり、SEとして大手通信事業者の開発やったりと割と色んなことをやってきました。

そんな経験をしてきたからハッキリと言えるのですが、『仕事』と『労働』は別物です。

そしてその違いが分からないというのは非常に危険な状態です。

今日はその違いが分からないという方の為に解説をしていきます。

仕事と労働の明確な違い

結論から書きます。

仕事と労働の明確な違い

  • 仕事=自分のやりたい事に仕えること
  • 労働=自分の時間を売ってお金に換えること

まずはこの違いを見た上であなたがやっているのは『仕事』と『労働』のどちらかを考えてみてください。

勿論、これで終わりというわけではありません。

これから具体例を基に、更にこの『仕事』と『労働』の違いについて深掘りしていきましょう。

あなたがやってるのは仕事?労働?

まず、ここで紹介するのは辞書を開けば出てくるような語源などを紹介する気はありません。

一つの心得として受け止めてください。

仕事』にしても『労働』にしても言えることは、『何かを得るための手段』でしかありません。

その「何か」が働く上でとても重要になってきます。

ほとんどの方はその「何か」について問われた時、「お金」と答えるのではないでしょうか。

決して間違いではありませんし、否定もしません。

生きていく上でお金は重要です。

では考えてみてください。

今と同じ金額が何もしなくても毎月手に入るとしたら、今やっている『仕事』もしくは『労働』を続けますか?

これは今手にしている物からお金を除外した時に何も残らないと言うのであれば、それは『労働』だということです。

そして、そんな『労働』は今すぐに辞めるべきです。

何故ならば、そんなあなたが重要視している「お金」ですら『何かを得るための手段』に過ぎないからです。

勿論、何か得たいものがあるからその手段としてお金を用いるというのは自然なことですが、重要なのはそこではありません。

本質的な部分として捉えないといけないのは、『あなたの働く目的は労働以外の別のところにある』ということです。

以前ボクは『好きなことをしないと生きていけない時代になる』ということを下記の記事の中で紹介しました。

好きなことで生きたい人へ

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ボクはエンジニアという職業柄、最先端のテクノロジーに触れる事も少なくありません。

そして上記記事の中でフィリップ・コトラーさんのマーケティング4.0など実例を踏まえ、これからの時代がどう変わっていくかなども紹介しました。

だからこそ断言できるのは、『お金のためだけに働くという生き方は無くなる』ということです。

それでも生活の為に必要なことだからと『労働』を辞められない人も居るでしょう。

そんな人にこそ次の項目を読み気付いて欲しい、手遅れになってしまう前に。

パラダイムシフトは加速する

パラダイムシフトと聞いてピンと来ない方の為に軽く説明します。

パラダイムシフト(英: paradigm shift)とは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することをいう。パラダイムチェンジともいう。
科学史家トーマス・クーンが科学革命で提唱したパラダイム概念の説明で用いられたものが拡大解釈されて一般化したものである。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

要するに今、世の中で常識と思われている事が変わりますよーってことです。

これの何が問題になるのかと言うと、このパラダイムシフトというのは年々起きるタイミングが早くなっているということです。

何故かと言うと、テクノロジーの発達に比例しているからです。

今やコンピューターの世界の進化は指数関数的な速度で発達をしています。

2045年にはシンギュラリティが来るとも予測されていますが、それよりも現実的な問題として考えるべきはそれよりも早い段階で単純労働は無くなっているということです。

正直なところ2045年問題については未だ予測の域を出ていませんが、皆さんの身の回りから『労働』と呼ばれるものは確実に減っていっています。

そして無くなっていく労働の順番として、単純なものであればあるほど上位に来ます。

これはAIの発達により、業務フローの見直しや改善の方法すら人間が考える必要がなくなり、さらにその後の作業自体もRPAの導入によりルーティンワーク化することで人間が単純労働を行う必要性が無くなるのです。

今はAI自体の発達がそこまで追いついてはいないものの、RPAの導入自体は既に行われています。

これがAIの進化がもっと進めばどうなるかを想像してください。

誰でも出来るような、お金を稼ぐためだけの労働など一瞬で無くなります。

正確に言うと、労働自体が無くなるのではなく、『労働を行うのが人間である必要が無くなる』です。

だからこそ今目の前の生活費を稼ぐためだけに働くのでは無く、将来生きていくために残る仕事を今の段階で模索する必要があるのです。

これが手遅れになる前に気付いてほしいことです。

そしてこれは単純なものだけが消えていっているということではありません。

皆さん今、日本の時価総額1位の会社を知っていますか?

それは「トヨタ」です。

この記事を書いている2019年10月11日時点で23.7兆円以上という日本国内でもブッチギリで1位の会社です。

※2位:日本電信電話(通称NTT)10.5兆円、3位:NTTドコモ9.5兆円となっており2位3位合わせても足りないくらいブッチギリです。

そんなトヨタですら、2018年5月に「車を作る会社」から「モビリティカンパニー」にすることを宣言しています。

※簡単に言うと今までの車を作って売る「メーカー」ではなく、人の移動を支えるサービスを展開する「サービス企業」に変わっていくというお話です。

日本のトップ企業ですら、パラダイムシフトに合わせ事業の変革を行っているのです。

むしろパラダイムシフトに合わせ変革を行い、そして自らの行動により次のパラダイムシフトを作っていけるからこそトップ企業で居続けているのです。

身の回りの単純労働から、国内最大手の企業まで次の時代に合わせて変革していく中で、我々は『今』にこだわることの危険性を日々持っていなければなりません。

更に付け加えると、パラダイムシフトの加速により皆がやりたくないと思っているような『労働』が減ると自然と皆の時間は増えてきます。

これを良いことと捉えられるか悪いことと捉えるかはその人次第ですが、少なくともやりたくない事がなくなっていくという事実の先には皆がやりたいと思えるような事しか残っていきません。

やりたくないことは機械に任せちゃえば良いという考えにシフトしていくので。

やりたい事とやれる事は一致しない?

さて、『労働』にしがみつくことの危険性について説明をしたところで、もう1つテーマの『仕事』についても触れていきましょう。

ここで『仕事』と『労働』についてもう少し具体的に理解するためにはこの方を差し置いておくことはできません。

それはハンナ・アーレントさんです。

ハンナ・アーレント(Hannah Arendt、1906年10月14日 - 1975年12月4日)は、ドイツ出身の哲学者、思想家である。ユダヤ人であり、ナチズムが台頭したドイツから、アメリカ合衆国に亡命した。のちに教鞭をふるい、主に政治哲学の分野で活躍し、全体主義を生みだす大衆社会の分析で知られる。「アーレント」は「アレント」とも表記する。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

この方は人間の生活について「観照的生活」(vita contemplativa)と「活動的生活」(vita activa)の2種類に分け、その中で「活動的生活」(vita activa)を『活動』(action/Handeln)、『仕事』(work/Herstellen)、『労働』(labor/Arbeiten)の3つに分けました。

それらについて著書『人間の条件』でこのように紹介されています。

労働(labor)とは、人間の肉体の生物学的過程に対応する活動力である。人間の肉体が自然に成長し、新陳代謝を行ない、そして最後には朽ちてしまうこの過程は、労働によって生命過程の中で生みだされ消費される生活の必要物に拘束されている。そこで、労働の人間的条件は生命それ自体である。

仕事(work)とは、人間存在の非自然性に対応する活動力である。人間存在は、種の永遠に続く生命循環に盲目的に付き従うところにはないし、人間が死すべき存在だという事実は、種の生命循環が、永遠だということによって慰められるものでもない。仕事は、すべての自然環境と際立って異なる物の「人工的」世界を作り出す。その物の世界の境界線の内部で、それぞれ個々の生命は安住の地を見いだすのであるが、他方、この世界そのものはそれら個々の生命を超えて永続するようにできている。そこで、仕事の人間的条件は世界性である。

活動(action)とは、物あるいは事柄の介入なしに直接人と人との間で行なわれる唯一の活動力であり、多数性という人間の条件、すなわち、地球上に生き世界に住むのが一人の人間(man)ではなく、多数の人間(men)であるという事実に対応している。たしかに人間の条件のすべての側面が多少とも政治に係わってはいる。しかしこの多数性こそ、全政治生活の条件であり、その必要条件であるばかりか、最大の条件である。

出典: 『人間の条件 (ちくま学芸文庫)』

つまり、生きるためだけに行っているのは『労働』であるということ。

そしてそんな生きるためだけの『労働』は無くなっていくということ、そして生きるため「だけ」に働くというのはパラダイムシフトの加速により危険であることをお伝えしました。

だからと言って、今自分がやれる事とやりたい事は一致しないというのも理解は出来ます。

そしてどうやって自分のやりたい事を探すのかという疑問もあると思います。

それらについても以下の記事でまとめてありますので、ご興味があれば一読していただけると幸いです。

好きなことで生きたい人へ

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まとめ

最後に『仕事』と『労働』についてのまとめです。

労働:生命活動の為に利益のみを目的とした行動。創造性などはなく人以外で代替可能であるため今後無くなっていく。

仕事:非自然的に発生する利益以外にも目的がある行動。個人の思想に基づいた活動であるため創造性もあり、人以外に代替出来る可能性は低いため今後も残り続ける。むしろ『労働』が減る分増える。

今、自分が行っているのが『労働』だと思う方は、これからの時代を生きていくためにも『仕事』を行うようにシフトしていきましょう。

このブログではそんな方々に有益になる記事を他にも公開していますので、是非ご覧ください。

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