【書評 vol.1】世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」【要約・感想】

2019年12月1日

綾人
こんにちは。綾人(@xjustchillingx)です。


今日ご紹介する1冊はこちら。

グローバル企業が「エリート」を育てるために、世界的に著名なアートスクールに幹部候補を送り込んでいる。


また、「エリート」と呼ばれる人間たちはその多くが芸術的趣味を保有しており、自らその感性を磨いている。


これらは単純な「教養」を身に着けるための行いでは無く、極めて功利的な目的で「美意識」を鍛えていると著者は言っています。


一体なぜ美意識を磨くことが「エリート」と呼ばれる存在へ繋がるのか?


そして「美意識」とは一体何を指し示す言葉なのか?


もはや「分析」、「論理」、「理性」だけではビジネスの世界を生きていくことは出来ない


この本を読むことであなた自身も「エリート」への一歩を踏み出すことが出来、突き抜けた結果を生み出す存在に近づけるはず。


そんな志の高いビジネスマンにおすすめの一冊となっています。


それではさっそく見ていきましょう!

本の概要

この本の概要は以下の通りです。

発売日:2017/7/19

ページ数:257ページ

本の構成

  • 忙しい読者のために
  • 第1章:論理的・理性的な情報処理スキルの限界
  • 第2章:巨大な「自己実現欲求の市場」の登場
  • 第3章:システムの変化が早すぎる世界
  • 第4章:脳科学と美意識
  • 第5章:受験エリートと美意識
  • 第6章:美のモノサシ
  • 第7章:どう「美意識」を鍛えるか

忙しい読者のために

なんとこの本は、著者自ら忙しい読者の為に要約をしてくださっています


勿論ここだけでこの本の全てを理解することは不可能ですが、それでもここを読むだけでも本書への理解度がグっと高まります。


そして本書を読み進める上で、最初に概要を知ることで以降の内容も理解しやすくなります。


今回はそちらの文章を基に気になる箇所をピックアップしていきます!

論理的・理性的なスキルの限界

これには2つの要因が絡んでいると著者は提示しています。

1つ目は

多くの人が分析的・論理的な情報処理スキルを身につけた結果、世界中の市場で発生している「正解のコモディティ化」という問題です。

出典:世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」 P15より

これは端的に言うと、論理的・理性的に情報処理をするという事は全ての答えが同じものに集約される、つまり精度が高まれば高まるほど他人と同じ答えしか出せなくなるという事です。


これにより生じる問題が、他人との差別化を図れなくなるという事です。


千差万別のサービスが展開されている今の世の中を考えれば、他人との差別化がいかに大事なことかは分かりますね。


全員同じ様な考えで同じようなサービスや経営をしていては世の中は発展しません。


個性や独自性あって、初めてオリジナリティのあるビジネスを行うことが出来ます。


2つ目は

分析的・論理的な情報処理スキルの「方法論としての限界」です。

出典:世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」 P15より

著者は本書の中で「VUCA」という言葉を紹介しています。


これは「Volatility:不安定」「Uncertainty:不確実」「Complexity:複雑」「Ambiguity:曖昧」という今の世界の状況を表す4つの単語の頭文字を合わせたものです。


このような様々な要素が絡み合う世界において、論理や理性だけに頼って物事を判断しても合理性は担保されません。


そこで全体を直感的に捉える感性と、構想力や想像力が求められることになります。


機械的に物事を判断するのはコンピュータの方が得意ですし、これからの世の中は更にその傾向が加速します。


その中で人間が人間たる判断を下すためにも、論理や理性だけで物事を判断するのではなく、直感や感性、または創造力や想像力を鍛えることが大事なことなのでしょう。

世界中の市場が「自己実現的消費」へシフトしている

今の世の中は「自己実現欲求の市場」と呼ばれています。


どのようなことなのかはこちらの記事でも触れています。


そしてこの「自己実現欲求の市場」というのは、人類史において初めてといって過言ではない傾向にあります。


このような市場で戦うためには、上述で紹介したように論理や理性だけで機械的に物事を判断していても自己実現の欲求が満たされることはありません。


オリジナルティに溢れ、人の自己実現欲求を刺激するような感性や美意識こそ今の世の中に求められるスキルとなるのです。

システムの変化にルールの制定が追い付いていない

現代の社会では法律の整備が追い付いていません。


これはテクノロジーの発展やシステムの変化により世の中の発展が目まぐるしく、法の制定が事後決定になることが多いからです。


そして、このような発展のスピードが爆発的な世の中で、今の世の中にそぐわない法律に頼って物事を判断することがいかに危険なのかを某企業の不祥事の実例を用いて本書では紹介しています。


そして著者はこのような世界において、

クオリティの高い意思決定を継続的にするためには、明文化されたルールや法律だけを拠り所にするのではなく、内在的に「真・善・美」を判断するための「美意識」が求められることになります。

出典:世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」 P20より

という事を明言しています。


法律というルールは守らなければならないものの、そのルール自体が整備しきれていないのが今の世の中です。


そして論理的や理性的に物事を判断するということは、そのような整備しきれていないようなルールや法律を基準に物事を判断するという事です。


過去の実例やデータを物事を判断することは基準にはなり得るかもしれませんが、必ずしも正しい判断となり得るかは別の問題です。


感性や直感だけで物事を判断することは根拠が明確ではないため危険なことかもしれませんが、それと同様に論理や理性だけで判断することも変化の激しい昨今の世の中では危険な行為なのです。


ですが、今の世の中では何かを判断するときは論理や理性などの「サイエンス」が重要視されており、感性や直感などの「アート」はまだまだ軽視されがちな側面も持ち合わせています。


このようなバランスが崩れた世の中で「アート」「クラフト」「サイエンス」のバランスがいかに大事なのか、ということが本書の中では説明されています。

まとめ

昨今の世の中では論理や理性で物事を判断することこそが賢い選択であると言われ、直感や感性で物事を判断をするのは愚かであるという風潮が広まっています。


しかし、日本人は本来美意識に優れた文化を育んできました。


今こそ温故知新の精神で日本人本来の美意識を磨き、理性と論理そして直感と感性を兼ね備えた視点で物事を判断できる「エリート」を目指しましょう!


本書は上記以外にも

こんなことも書かれています!

  • 意思決定における感情の重要性
  • 日本における美意識について
  • どうやって美意識を鍛えるか?

などを紹介しています。


続きが気になる方は、本書を手に取ってみてください。


最後まで読んで頂きありがとうございました!

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