【書評 vol.11】やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学【要約・感想】

2020年10月26日

綾人
こんにちは!綾人(@xjustchillingx)です。


今日ご紹介する1冊はこちら

やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学

著者:ハイディ・グラント・ハルバーソン (著), 林田レジリ浩文 (翻訳)
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2018/5/24

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本書には


この本を読むとこんな悩みが解決します。



それではさっそく見ていきましょう!

本の構成

この本の概要は以下の通りです。

発売日:2018/5/24

ページ数:126ページ

本の構成

  • 序章 やる気を上げる方法は1つではない
  • 第1章 2つのマインドセット
  • 第2章 やる気のフォーカス
  • 第3章 自信は必須の要素
  • 第4章 やる気から見た8つのタイプ
  • 第5章 全てのタイプに共通する処方箋

気になる箇所をピックアップ!

綾人
今回は本書の中から、以下の内容についてご紹介していこうと思います。

2つのマインドセット

綾人
マインドセットとは考え方の癖や思考傾向のことです。

我々は「証明マインドセット」と「成長マインドセット」の2つのマインドセットを持っています。

証明マインドセット

証明マインドセットを持つ人は、自分の能力に焦点をあてることにエネルギーを注いでいます。

簡単に言うと、人に自分の能力を見せつけ認めさせようとしているということです。

このマインドセットを持つ人は、自分と他人をいつも比べています。

また、他人に助けを求めるということもあまりやりたがりません

ミスをすることを怖れており、自分に無理だと思うことも恐れているので、上手くできること分かっていることだけをやりたがります。

このマインドセットを持つ人は困難にぶつかった時、不安に押しつぶされてしまったり、物事を諦めてしまいます。

そのため、課題や目標にとらわれ過ぎていて、そこに至るまでの道筋やプロセスを楽しむ事ができません

成長マインドセット

このマインドセットを持つ人は、自分が向上することに焦点を当てています。

能力を高め、新しいことを学び、時間と共に向上していくことが重要だと考えています。

成長マインドセットの持ち主は、他人の目をあまり気にしません

他人が認めてくれなくても、やると思ったことをやります。

また、困難に直面した時も粘り強く頑張り続けるという特徴もあります。

証明マインドセットと違い、成長する過程に焦点を当てているので、失敗は成長に不可欠なものであることを理解し、また、難しいと感じれば感じるほど、さらに力を発揮できているという事が明らかになっています。



我々はどちらかのマインドセットしか持っていないわけではありませんが、文章を読んで分かる通り、「成長マインドセット」を持つことが有利に働きます

また、現時点で「証明マインドセット」を持つ方でも、「成長マインドセット」を持てるようになることは可能です。

証明マインドセットから成長マインドセットへ

「証明マインドセット」を持つことは、学ぶ力を阻害します。

しかし、次のステップを踏むことで「成長マインドセット」へシフトしていくことが可能です。

ステップ1:目標を考えるときには「成長」を意識したものにする

目標を考える時は、トリガーワード(引き金になる言葉)を使ってみてください。

トリガーワード

・学び

・改善

・発展

・成長

・前進

・将来的に

ポイントは「証明」するのではなく、「成長」することを念頭においてください。

ステップ2:if-thenプランニングをする

「こうなったらこれをする」とあらかじめ決めておくことです。

このプランニングを採用すると、成功確率が2倍から3倍も上がることが証明されています。

ステップ3:期待値を変えてみる

能力があれば何でも上手くという考えを捨てます

困難や難題を手っ取り早く解決しようとせず、腰を据えてじっくりと取り組むことを念頭に置きます。

ステップ4:他の人と比べない

比べるのは他人では無く、昨日の自分と今日の自分です。

完璧を目指すのではなく、日々前進することを考えましょう。

ステップ5:根気よく続ける

今まで「証明マインドセット」を持っていた方も「成長マインドセット」にシフトすることは可能です。

気が付いた時に自分のマインドセットを変えようとすることを続けてください。

何年も「証明」にフォーカスを当ててきたのであれば、すぐに変えることはできません。

ですが、諦めず続けることで、必ず変わることができます

また、以下の記事では「成長マインドセット」をより詳しく解説しています。

【書評 vol.6】成長マインドセット 心のブレーキの外し方【要約・感想】

続きを見る

併せて読んで頂けると幸いです。

やる気のフォーカス

綾人
人が何処にやる気を感じるかは2つのフォーカス(焦点)で説明できます。

例えば、「自分の仕事を高いレベルでやっていきたい」というのは、何を・どのように・いつまでという違いはあっても、多くの人が持っている目標です。獲得フォーカス

ある人にとっては、高いレベルの仕事とは、達成であり、獲得です。

このような心の焦点を獲得フォーカスといいます。

また、ある人にとっては、高いレベルの仕事とは、安定感であり、信頼性です。

このような心の焦点を回避フォーカスといいます。


同じ目標に向かっていても、獲得フォーカスと回避フォーカスではやり方が異なります。

戦略も、強みも、起こしがちな間違いも違います。


獲得フォーカスの人は称賛を得ることに動機づけられますが、回避フォーカスの人は批判を避けることに動機づけられます

また、前者は見切りをつけるのが早いのに対し、後者はいつまでも続けている傾向があります。

自分がどちらなのかが分かれば、自分の強みと弱み、そして自分にとって最適な戦略を理解できます。

称賛を得たいのか、批判を回避したいのか

獲得フォーカスの人にとって、やる気とは情熱であり、突き進むことです。

情熱は肯定的なフィードバックや称賛により高められます

反対に自分の能力に疑問を持つようになると、調子が出なくなります。


回避フォーカスの人にとって、やる気は自衛的なものになります。

獲得フォーカスの人とは逆に、否定的なフィードバックや自省、批判などにより強まります。

何処に危険が潜んでいて、何に気を付けながら進めれば良いかという感覚が回避フォーカスの人の能力を最大限に引き出してくれます。

過大な信頼を寄せられたり、大げさな称賛をされるとやる気が下がります。

リスクは挑戦するものか、避けるものか

獲得フォーカスの人たちは、進んであらゆるチャンスに賭けていき、回避フォーカスの人は慎重に取り組みます。

このように、それぞれのフォーカスには以下のような特徴があります。

それぞれのフォーカスの特徴
獲得フォーカス 回避フォーカス
多くのことに手を出しがち やり始めたことは最後までやる
仕事を先延ばしにしがち 時間を多めに見積もって、期限内に終わらせようとする
実験的かつ抽象的に考えるのが得意 分析的、個別的、具体的な議論を好む
スピード重視 正確さ重視
結果の見える短期的なことに情熱を注ぐのが得意 現状を維持するための気配りや粘り強さがあり、長期的に力を出すことが得意

さて、ここまで記事を読んで頂いたあなたに一つ質問があります。

ここまでの内容を読んで自分は〇〇マインドセットだな、○○フォーカスだなと思ったりしませんでしたか

実はそれは大きな落とし穴で、同じ人間が必ずどちらかだけに偏っているということはないのです。

獲得と回避をバランスよく持っている方もいます。

最も大切なことは、大枠だったり部分的な違いだったりに合わせて、自分と相手のフォーカスを理解して、それぞれが最高の力を発揮できるようにしていくように考えることなんです

また、獲得も回避も、成功するためには必要なものです。

そのため、無理に自分のフォーカスを変えようとするのではなく、自分の良さを活用していきましょう

自信は必須の要素

自信は目標を達成するためには必須の要素です。

この自信とは、自分の力で他を圧倒したいような類のものではなく、自分は何かをやり遂げる力があると思う力のことです。

このような自信を「自己効力感」と呼びます。

この自己効力感が成功にどれくらい影響するかは何百もの研究によって証明されています。

また、この「自己効力感」を提唱した社会心理学者のアルバート・パンデューラは、「自己効力感」が4つの要素によって成り立っていると述べました。

自己効力感4つの要素

・成功体験

・他者の経験から学ぶ

・他者の保証や警告

・その時々の気分

成功体験

パンデューラが最も重要だと考えているのは、実際に自分が達成した成功の体験です。

特に難しかったり困難な課題をやり遂げたものであれば自己効力感は大きく感じることができます。

やる気はあっても仕事のスキルを持たない人は、自己効力感を失ってしまいます。

小さな成功体験で良いので、何度も繰り返すことで自己効力感を上げることができます。

他者の経験から学ぶ

他者の経験を追体験します。

困難だったことは何か、逆に簡単だったことは何かを知ることが役立ちます。

他人がやっているところを見れば、自分にもできるという自信が生まれます。

ただし、経験の差があることを忘れて同じようにできると思いこむと、自己効力感を下げる要因になります。

他者からの保証や警告

「あなたならできる」とか、「そんなことはしてはいけない」というような言葉を貰う事です。

ただし、これらはそれほど強力な効果はありません。

その時々の気分

どんなに強い自信を持っていても、その時々で不安や苛立ちに駆られることはあります。

ただし、自分の成功体験や他社の追体験によって培った自信に比べれば小さいものですので、気分に左右されない成功体験を日々培っておきましょう。

また、以下の記事では「自信のつけ方」を解説した動画を記事にしています。

【TED動画解説 vol.2】自信というスキル| アイヴァン・ジョーゼフ | TEDxRyersonU【おすすめ】

続きを見る

併せて読んで頂けると幸いです。

綾人
まずは自分自身のマインドセットとフォーカスを理解し、どのようなアプローチがやる気のスイッチを押すかを知っておけば、怖いものはありません

まとめ


今日は『やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学』についてご紹介してきました。

誰の心にもやる気の火をつける万能のスイッチは存在しません

そのため、まずは自分や周りのことを知り、それぞれに適した方法でやる気を引き出していく必要があります

本書は上記以外にも

こんなことも書かれています!

・やる気から見た8つのタイプ

・タイプ別診断と治療法

・全てのタイプに共通する処方箋



などについても紹介しています。


続きが気になる方は、本書を手に取ってみてください。


最後まで読んで頂きありがとうございました!

やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学

著者:ハイディ・グラント・ハルバーソン (著), 林田レジリ浩文 (翻訳)
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2018/5/24

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